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第127回学術集会(平成26年6月21日(土),22日(日))

【若手ポスターセッション4】
妊娠早期から脳瘤の出生前診断を行うことにより安全な周産期管理を行えた1例


高橋 由妃1, 吉岡 範人1, 波多野 美穂1, 鈴木 季美枝1, 西島 千絵1, 飯田 智博1, 田村 みどり1, 鈴木 直2, 田中 守2
聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院産婦人科1, 聖マリアンナ医科大学産婦人科2


【緒言】脳瘤は頭蓋の欠損部から脳または髄膜組織が脱出した先天奇形で,出生2000〜5000に対して1例の頻度で発生する稀な疾患である.出生前診断が十分に行われていた場合でも,育児・発達に対する強い不安から,その後の療養を拒否するような場合もあり,家族の受け入れに向けて十分な病態説明が必要であると考えられる.今回我々は一絨毛膜一羊膜性双胎(以下MM双胎)において,脳瘤を早期に出生前診断し,脳神経外科,新生児科,産婦人科が協力することによりご家族への十分な病態説明を行い,安全な周産期管理を行えた1例を経験したので報告する.【症例】32歳,0回経妊0回経産.既往歴,家族歴共に特記事項無し.前医にて自然妊娠成立を確認.妊娠10週3日にMM双胎の診断にて当院へ紹介受診となった.その後,妊娠18週6日経腹超音波にてI児の後頭部に2cm大の腫瘤性病変を認められた.2週間後の健診では後頭部病変の変化は認められなかったが,水頭症の併発がみられたことから,妊娠23週4日に双胎管理目的及び頭蓋病変,水頭症精査目的にて入院となった.1日2回の胎児心拍モニタリングとtocolysisを施行し経過観察した.入院後2回の頭部MRIによる評価にて,I児の後頭部に脳瘤が疑われた.妊娠33週5日選択的帝王切開を施行し,I児は脳瘤が認められたが,皮膚欠損は認められなかった.現在新生児科にて水頭症及び脳瘤に対する管理・精査中である.【結語】脳瘤合併妊娠では,妊娠早期の出生前診断が重要であり,脳神経外科や新生児科と産婦人科が協力することでより安全な周産期医療を提供することができると考えられた.


関東連合産科婦人科学会誌, 51(2) 255-255, 2014


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