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第127回学術集会(平成26年6月21日(土),22日(日))

【一般演題口演】
当院における45歳以上の高齢出産の周産期予後に関する検討


和田 真沙美, 中島 義之, 田代 英史, 丸田 佳奈, 林 若希, 高田 優子, 寺田 美里, 草西 多香子, 井出 早苗, 渡邉 悠久美, 坂井 昌人, 正岡 直樹
東京女子医科大学八千代医療センター母体胎児科・婦人科


【目的】当院での45歳を超える高齢出産の周産期予後を検討することを目的とした.
【方法】倫理委員会の承認を得た後,過去5年間に当院で分娩した45歳以上の単胎妊婦22症例の周産期因子を後方視的に検討した.
【結果】初産16例,経産6例で,母体年齢は48.0±3.6歳(45〜58歳)であり,自然妊娠は6例で,16例がIVF・ICSI後の妊娠であり,そのうち12例が卵子提供後妊娠であった.
子宮筋腫合併妊娠が4例,子宮腺筋症合併妊娠は3例あり,産科合併症に関しては妊娠高血圧症候群3例,妊娠糖尿病2例,切迫早産2例,前置胎盤1例,子宮内胎児発育不全1例であった.また,妊娠中に低容量アスピリン療法を行った症例が4例あった.
平均分娩週数は37.5±3.3週(26〜42週),平均出生体重は2,657±743 g(560〜3,676 g)であり,経腟分娩は5例,帝王切開17例(うち緊急帝王切開5例)であった.死産分娩を1例認め,生児を得た21例のうちApgar score(1分値)7点未満が2例あったが,Apgar score(5分値)はすべて8点以上であった.4例NICU入院を要したが,重篤な新生児合併症を認めた症例はなかった.平均分娩時出血量は881±538 g(20〜2,104 g)であった.
【考察】45歳を超える高齢出産は母体年齢による帝王切開が多いが,高齢妊娠に多い妊娠異常や分娩異常を念頭においてハイリスクとして管理することが求められる.


関東連合産科婦人科学会誌, 51(2) 276-276, 2014


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