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第127回学術集会(平成26年6月21日(土),22日(日))

【一般演題口演】
当院で過去5年間に経験した子宮頚部小細胞癌の5例


松田 祐子, 阿部 弥生, 新井 友香梨, 佐藤 杏奈, 池本 裕子, 田中 里美, 矢田 昌太郎, 永田 理恵, 太田 剛志, 荻島 大貴
順天堂大学産婦人科


【緒言】子宮頚部小細胞癌は予後不良な疾患である.当院で過去5年間に経験した5症例を基に治療法を検討する.【症例】症例1:31歳.腫瘍径20mmで頚部に限局.IVb期(孤発肝転移).CDDP+CPT-11療法2コース後,腹式広汎子宮全摘術,肝部分切除術を施行した.4コース治療追加,4年間無病生存.症例2:66歳.腫瘍径72mm,骨盤壁に及ぶ傍組織浸潤あり.IVb期(肺・骨・多発リンパ節転移,膀胱浸潤).CDDP+CPT-11療法4コース後脳転移し,治療開始後7か月後原病死となった.症例3:50歳.腫瘍径65mm,傍組織浸潤なし,膣壁下1/3に達しない浸潤あり.IVb期(肝・肺転移,膀胱浸潤).CDDP+CPT-11療法4コース行うも全身状態増悪し治療開始5か月後原病死となった.症例4:36歳0経産.頸管ポリープ捻除検体より腫瘍を検出.Ib1期.腹式広汎子宮全摘施行,追加治療なく4か月間無病生存.症例5:56歳.腫瘍径88mm,傍組織浸潤あり,膣壁下1/3に達しない浸潤あり.IVb期(孤発肝転移).CDDP+CPT-11療法2コース後肝転移消失し腹式広汎子宮全摘術を施行,現在追加化学療法中である.【結論】5例中4例はIVb期で,そのうち2例は初診時より全身転移を認め不良な経過を辿った.2例は孤発肝転移のみでいずれも術後経過良好である.本疾患の予後因子としてstage,組織型,リンパ節転移,傍組織浸潤等を挙げる報告があるが,これにより予後不良とされる症例でも手術での完全切除により良好な経過を得る可能性がある.完全切除が可能と思われる症例では,幅広く手術療法を考慮する必要が示唆された.


関東連合産科婦人科学会誌, 51(2) 302-302, 2014


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