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第127回学術集会(平成26年6月21日(土),22日(日))

【一般演題口演】
Interval debulking surgeryにて完全切除しえた進行卵巣癌,腹膜癌,卵管癌の再発部位の検討


宇佐美 知香, 谷口 智子, 野村 秀高, 岡本 三四郎, 近藤 英司, 尾松 公平, 加藤 一喜, 竹島 信宏
がん研有明病院婦人科


【緒言】進行卵巣癌,腹膜癌,卵管癌の治療において,術前化学療法(Neoadjuvant chemotherapy;NAC)は腫瘍を縮小させInterval debulking surgery(IDS)のoperabilityを改善させる.しかし,IDSで完全切除できた症例でも大部分が再発する.IDSで完全切除できた進行卵巣癌,腹膜癌,卵管癌の再発部位について検討する.【方法】2005年1月より2011年12月までに当院にて治療した,播種を伴う3/4期卵巣癌,腹膜癌,卵管癌のなかで,NACとIDSを施行した症例について後方視的に検討した.【結果】IDSにて完全切除できた症例は105例であり,その内70例(66.7%)が再発した.初回再発部位としては腹膜播種が42例(60.0%)と最も多く,次いでリンパ節転移が37例(52.9%),遠隔臓器転移が16例(22.9%)であった.腹膜播種としての再発部位では,27例(64.3%)が骨盤腔内に病変を有し,また19例(45.2%)は上腹部領域にも病変を有した.再発時に腹膜播種病変を有するか否かで予後に差は認めなかった.【まとめ】IDSにて完全切除できた症例においても,腹膜播種としての再発が最も多かった.再発部位による予後には差は認められなかった.


関東連合産科婦人科学会誌, 51(2) 310-310, 2014


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