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第128回学術集会(平成26年10月25日(土),26日(日))

【若手ポスターセッション1】
当院における初産婦の母体年齢と妊娠予後の検討


松井 遼子, 角田 陽平, 伊藤 麻利江, 中野 裕子, 寺田 佳世子, 中西 一歩, 宮崎 美和, 柴田 良枝, 林 瑞成, 鈴木 俊治
葛飾赤十字産院産婦人科


【目的】1991年に日本産科婦人科学会は35歳以上を高年初産と定義したが,20年以上が経過して,その定義の見直しに関する検討報告も散見されるようになってきた.今回,当院で分娩管理を行った初産婦の妊娠予後を母体年齢ごとに検討し,高年初産の基準について検討した.【方法】対象は,2008〜2013年に当院で分娩管理を行った20歳以上の単胎初産婦5,555例で,20〜29歳の1,926例をコントロール群として,母体年齢ごとに母体合併症(高血圧疾患,耐糖能異常など),分娩週数,分娩様式,新生児予後(体重,Apgarスコア,臍帯動脈血pHなど),母体分娩予後(裂傷,出血量など)について比較した.【成績】コントロール群と比較して,高血圧疾患は31〜34歳ころから,耐糖能異常は41歳から有意に増加した.分娩様式では,31〜34歳ころから吸引・鉗子分娩が,33歳から選択的帝王切開が,37歳から緊急帝王切開が増加した.新生児および母体分娩予後は母体年齢との関連性は認められなかった.【結論】高年初産と定義されている時期より,より慎重な分娩様式の選択を行うことによって新生児および分娩予後の悪化を予防できることが再確認された.


関東連合産科婦人科学会誌, 51(3) 380-380, 2014


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