 |
|
  |
|
         
|
<< 学会誌へ戻る 【緒言】産褥晩期異常出血の原因として，胎盤遺残・子宮復古不全・胎盤剥離部位の血栓脱落などが挙げられる．今回我々は，産褥晩期に大量性器出血をきたした胎盤ポリープの1例を経験したので報告する．【症例】39歳女性．2経妊2経産．双胎妊娠，切迫早産のため当院で入院管理．妊娠36週に両児とも経腟分娩した．分娩直後は3000mlを超える大量出血を来した．輸血などを行い，産後5日目に軽快退院した．産褥38日目の1カ月健診時，超音波検査で子宮頸部に6×3cm大の腫瘤を認めた．腫瘤内は極めて血流が豊富であった．MRIによる精査をすすめる予定だったが，産褥40日目，大量の性器出血を発症した．膣鏡診では外子宮口より噴出する出血を認め，胎盤・卵膜様の組織が外子宮口より露出していた．ガーゼ圧迫を行うも効果がなく，保存的止血は困難と判断し，同日子宮全摘術を行った．摘出子宮の子宮体下部から頸管内に6×3×2cm大の腫瘤を認めた．腫瘤表面は胎盤様表面で凹凸があり，軟らかくもろかった．病理検査では絨毛と脱落膜からなる胎盤組織が固有筋層表層に融合している所見を認め，この腫瘤を胎盤ポリープと診断した．そのポリープが断裂したことが今回の大出血の原因と考えた．【結論】血流豊富な胎盤ポリープは断裂し大出血を来す可能性がある． 関東連合産科婦人科学会誌, 51(3) 386-386, 2014 |
||
|
一般社団法人関東連合産科婦人科学会事務局 〒102-0083 東京都千代田区麹町4-7 麹町パークサイドビル402 株)MAコンベンションコンサルティング内 TEL：03-3288-0993 FAX：03-5275-1192 E-mail：kantorengo@jsog-k.jp Copyright (C) 一般社団法人関東連合産科婦人科学会 |