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第128回学術集会(平成26年10月25日(土),26日(日))

【若手ポスターセッション5】
会陰切開部子宮内膜症の一例


塗師 由紀子, 佐々木 純一, 宮川 創平, 岡根 真人
総合守谷第一病院産婦人科


【緒言】皮膚子宮内膜症は子宮内膜症の1.9-2.6%と報告されており,その中でも腹壁瘢痕部が多く,外陰部は6%と比較的稀と考えられる.今回我々は会陰切開部子宮内膜症の一例を経験したので報告する.【症例】36歳,1経妊1経産,8年前に経腟分娩した.半年前より月経時に会陰部の疼痛を自覚し,当科受診.会陰切開創の深部に直径1cm程度の腫瘤を触知した.超音波検査では同部位に低信号の嚢胞状の陰影を認め,内容液を穿刺すると暗赤色の血性液は吸引された.会陰切開部の子宮内膜症を疑い,会陰部腫瘤摘出術を行った.病理検査で子宮内膜症の診断であった.【考察】会陰切開部子宮内膜症は分娩時に剥脱した子宮内膜片が会陰切開創や会陰裂傷部に移植されて発生すると考えられ,外陰部に発生した子宮内膜症はほとんどが会陰切開縫合部に発生している.会陰切開縫合部に一致した腫瘤を認めた場合は,子宮内膜症の可能性も考慮し,妊娠分娩歴や月経周期と症状出現の関連など十分な問診を行うことが大切である.治療はホルモン療法と外科手術であるが,根本的な治療としては外科手術が有効である.外陰部子宮内膜症は再発例も多く,手術の際は十分に周囲の組織も切除することが必要と考えられるが,直腸や腟壁が近接するため,大きくなった腫瘤を切除することは困難であり,腫瘍が小さいうちに発見し,早期の切除を行うことが大切であると思われる.


関東連合産科婦人科学会誌, 51(3) 397-397, 2014


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