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<< 学会誌へ戻る 【目的】サイバーナイフを用いた定位放射線治療は，従来の放射線治療と比較し，正常組織への線量を低減することが可能であるため，より低侵襲な治療として注目されている．腫瘍に限局した治療であるため，放射線治療後にも適応可能であり，近年は頭頚部だけでなく体幹部腫瘍に対する効果も期待されている．今回，難治性再発婦人科悪性腫瘍に対するサイバーナイフ治療の有用性を検討した．【対象および方法】2013年2月から2014年6月の間に当院にて治療した，転移・再発難治性婦人科悪性腫瘍8例（子宮頸癌3例，子宮体癌3例，腟癌2例）である．組織型別では腺癌5例，扁平上皮癌2例，腟悪性黒色腫1例で，部位別では骨盤内5例，肋骨1例，頚部リンパ節1例，脳1例であった．合計線量17.2Gyから48.0Gyのサイバーナイフ定位放射線照射を施行し，CT，PET-CTによる治療効果判定，有害事象の有無，再発までの期間を検討した．【結果】治療効果は，CR1例，PR0例，SD5例，PD2例であった．有害事象は貧血1例，下痢2例であり，QOLを低下させずに治療を終了することができた．再発に関しては3ヶ月以内に再発し再照射を施行した症例が1例，また6ヶ月以内に原病の悪化により死亡した症例が3例であった．【結論】再発を繰り返す婦人科悪性腫瘍では，手術療法，化学療法，放射線療法をすでに施行されており，特に照射野内の再発では化学療法の効果も不良で，治療に難渋することが多い．今回の検討を通して，低侵襲なサイバーナイフ治療を選択することで，比較的安全に治療可能であることが示唆された．今後更に多くの症例を蓄積し，どのような症例に適応すべきか検討する必要がある． 関東連合産科婦人科学会誌, 51(3) 412-412, 2014 |
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