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第128回学術集会(平成26年10月25日(土),26日(日))

【優秀演題賞候補】
当院における出生前確定的検査の現況


中村 靖, 宋 美玄
胎児クリニック東京


【目的】出生前確定的検査(絨毛採取,羊水穿刺)の受検状況を分析し,その適応と意義について考察する.【対象と方法】2013年9月から2014年5月までの期間に,当院で絨毛採取(以下CVS群),羊水穿刺(以下AM群)による染色体検査を受検した84例を対象とし,検査理由(適応)および結果について分析した.検査は全例事前遺伝カウンセリングの後に行った.【成績】84例の内訳は,CVS群32例,AM群54例(重複2例)であった.検査の適応(CVS群,AM群)は,当院における初期コンバインド検査で高確率(26例,14例),他院における類似検査後(1例,2例),高齢妊娠のみ(4例,26例),NT肥厚または頚部浮腫(1例,6例),妊娠中期血清マーカー検査で高確率(0例,4例),胎児静脈管逆流所見(0例,1例),前児21トリソミー(0例,1例)であった.染色体異常は,CVS群の11例(34.4%)およびAM群の5例(9.4%)においてみられた.双方あわせて,コンバインド検査で高確率38例中13例(34.2%)において染色体異常がみられ,その内訳は21トリソミー4例,18トリソミー2例,13トリソミー1例,Xモノソミー2例,その他4例であった.高齢だけを理由に検査を受けた30例31胎児はすべて正常核型または正常変異であり,コンバインド検査で低確率と判断されつつも,年齢による不安やNT肥厚のみを理由に検査を受けた18例もすべて正常核型または正常変異であった.【結論】年齢のみを理由に確定的検査を行うよりも,妊娠初期の検査で振り分けを行うことの意義が確認された.またコンバインド検査は21,18,13トリソミー以外の染色体異常の早期発見にも寄与していた.


関東連合産科婦人科学会誌, 51(3) 416-416, 2014


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