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第128回学術集会(平成26年10月25日(土),26日(日))

【一般演題口演】
22歳若年子宮体癌の1例


寺西 絵梨1, 川野 藍子1, 最上 多恵1, 丸山 康世1, 松永 竜也1, 佐藤 美紀子1, 宮城 悦子1, 三宅 暁夫2, 古屋 充子2, 榊原 秀也1, 平原 史樹1
横浜市立大学附属病院産婦人科1, 横浜市立大学附属病院病理2


【緒言】本邦で40歳以下の若年子宮体癌は増加傾向にあるが,20代での発症は非常に稀である.我々は22歳の若年子宮体癌症例を経験したため報告する.【症例】22歳 0回経妊0回経産,BMI 31.8.初経11歳,その後は稀発月経であった.不正出血が持続したため前医受診し子宮体癌の疑いで当院紹介となった.合併症に2型糖尿病を認めた.悪性腫瘍の家族歴なし.子宮は鵞卵大,腫瘍は体部に充満し腟円蓋部までの浸潤が疑われた.右卵巣は腫大し多嚢胞性であった.子宮内膜組織診で類内膜腺癌G1相当の診断であった.画像上リンパ節転移,遠隔転移認めず子宮体癌3B期相当の術前診断で広汎子宮全摘術,骨盤及び傍大動脈リンパ節郭清術を施行した.病理組織学的診断の結果は類内膜腺癌G1で,筋層浸潤は1/2以内であった.組織学的には頸部は腟管が腫瘍に圧排され伸展していたのみで頚部間質と腟への浸潤は認めず,リンパ節転移もなく子宮体癌1A期(pT1aN0M0)の診断となった.両側卵巣には多発性卵胞嚢胞を認めた.後療法はせず現在再発は認めていない.【考察】本邦の子宮体癌患者において,40歳未満は6.5%程度と報告されており,特に10代や20代前半での発症は非常に稀である.しかしながら,本症例のように肥満,PCOSなどによるエストロゲン過剰状態が推測される場合は,若年であっても子宮体癌を念頭においた診療が必要と考えられた.


関東連合産科婦人科学会誌, 51(3) 426-426, 2014


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