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<< 学会誌へ戻る 【緒言】近年，不妊治療の発達に伴い多胎妊娠の頻度が増加している．異所性妊娠率も上昇傾向にあるといわれ，不妊治療後の多胎異所性妊娠の報告は散見される．しかし，自然妊娠による多胎異所性妊娠は非常に稀である．今回，自然妊娠による一側卵管双胎妊娠の1例を経験したため文献的考察を交え報告する．【症例】31歳，1経妊0経産．自然妊娠成立し，最終月経から7週4日に前医を受診した．子宮内に胎嚢を認めず，異所性妊娠の疑いで当院へ紹介された．7週5日当院初診時，経腟超音波検査で子宮内に胎嚢なく，付属器腫瘤や腹水貯留も認めなかった．血中hCG8105 U/mlと上昇を認めたが，茶色帯下を認めるのみで下腹痛はなかった．8週1日軽度の右下腹痛が出現し，経腟超音波検査で右卵管に8mm大の胎嚢が2つ確認された．hCG14244U/mlと上昇しており，右卵管双胎妊娠と診断し同日腹腔鏡下右卵管切除術を施行した．術後hCG値は順調に低下し第4病日に退院した．【結語】hCG値高値の異所性妊娠では，多胎異所性妊娠の可能性も念頭に置く必要がある． 関東連合産科婦人科学会誌, 51(3) 429-429, 2014 |
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