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第128回学術集会(平成26年10月25日(土),26日(日))

【一般演題口演】
クラウドシステムを用いた医師勤務管理と業務効率化の試み


西 健, 内山 心美, 小山 恵子, 太田 創, 前田 雄高, 岡崎 美寿歩, 荒木 美智子, 大山 香, 神保 正利, 大槻 克文
昭和大学江東豊洲病院産婦人科


(目的)当院は2014年3月に新規開院した大学附属病院である.さまざまな勤務形態の医師で運営されているために,勤務パターンは複雑であり,さらに医師のみでなく助産師と合同で臨床業務の申し送りやカンファレンス,勉強会を一堂に会して行うのは困難である.そこで医師勤務管理の一元化と日常の臨床業務を円滑に行うためにいつでもどこでも書き込みや閲覧ができるクラウドシステムを採用したのでその効果について報告する.(内容)インターネット上のサーバにファイルを保存できるストレージサービスである「Dropbox®」を採用した.IDとパスワードを取得した医師や助産師がPCやスマートフォンからデータの閲覧や編集が可能であり,1)医師管理(予定表,勤務表,当直表の更新,休暇希望の入力),2)毎日の申し送り事項の更新,3)診療方針の議論,4)病棟外来業務の診療指針の作成(医師だけでなく外来や病棟スタッフと情報共有できる)に導入した.(結果)医師の勤務管理を行う上で勤務表や当直表の作成が円滑に行えるようになった.また,医師,助産師は臨床業務に必要な申し送り内容,診療方針について常に最新情報をもって従事することができ,出勤していなくても議論に参加できるようになった.しかし申し送りの際にセキュリティ面から患者の実名や詳細な経過は掲載できない,医師や助産師のプライバシーに関わる情報の入力を妨げる手段がないといった問題点があった.(まとめ)さまざまな勤務形態の医師の勤務管理や,異なる業種のスタッフと効率的なチーム医療を推進していく上で有用なシステムであった.


関東連合産科婦人科学会誌, 51(3) 435-435, 2014


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