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第128回学術集会(平成26年10月25日(土),26日(日))

【一般演題口演】
妊娠高血圧症候群を伴わずに子癇を発症し脳幹部のみに所見を呈したRPLS脳幹型variantの1例


黒須 博之, 岩本 豪紀, 塚本 可奈子, 山崎 龍王, 菊池 友美, 増永 彩, 菅野 素子, 勝手 恵理子, 小林 織恵, 北 直子, 小林 弥生子, 梅澤 聡
武蔵野赤十字病院産婦人科


 reversible posterior leukoencephalopathy syndrome(以下RPLS)は激しい頭痛や痙攣,意識障害等の臨床症状を呈し,画像検査で後頭葉・頭頂葉領域を中心に浮腫性病変を認めるが,原因疾患の改善に伴い臨床的・画像的異常所見が可逆的に消失する症候群である.原因疾患として妊娠高血圧症候群や腎不全,免疫抑制剤使用などが報告されている.今回我々は高血圧および尿蛋白を伴わずに,妊娠後期に子癇を発症し,脳幹部のみに画像所見を認めたRPLS脳幹型variantの1例を経験したので報告する.症例は38歳,1経妊1経産.妊娠26週より切迫早産にて前医に入院,塩酸リトドリン持続点滴が行われていた.妊娠34週3日に15分間持続する痙攣発作を認め当院へ母体搬送となった.当院到着時,身体所見,神経学的所見に明らかな異常を認めず,児はreassuring fetal statusであった.慎重に経過観察していたところ,8時間後に再度痙攣発作を発症し,胎児心音異常も認めたため緊急帝王切開術を施行した.出生児は女児,2484g,Apgar score 1分値6点,5分値8点であった.CTで頭蓋内に出血や占拠性病変を認めなかった.MRIでは橋正中部にT2WIで高信号,FLAIRで高信号,ADC mappingで等信号を示す領域が認められた.術後に施行した脳波検査で明らかな異常は認めなかった.産後経過良好で術後7日目に退院となった.産褥22日目に施行したMRIで異常所見の消失を認めRPLSの確定診断に至った.


関東連合産科婦人科学会誌, 51(3) 442-442, 2014


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