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第128回学術集会(平成26年10月25日(土),26日(日))
【一般演題口演】
最近5年間における後方視的検討による胎児発育不全症例の検討
東 裕福, 松野 孝幸, 新屋 芳里, 佐々木 重胤, 松浦 眞彦, 山本 樹生
日本大学産婦人科
【目的】胎児発育不全(以下FGR)は母体因子,胎盤・臍帯因子,胎児因子などの様々なファクターによって引き起こされる発育不全状態である.本疾患の重症度は新生児期にまで影響を及ぼすが,明確な管理指針はなく,またその発育予測は困難と言わざるを得ない.今回我々は当院で周産期管理をしたFGR症例を後方視的に検討し,その臨床経過から発育予測が可能であるか検証した.【方法】2009年から2013年までの5年間に当院で周産期管理したFGR症例の母体背景,胎児超音波計測値,胎児臨床経過などから後方視的に検討した.【成績】妊娠中期以前で発育不全が発見された症例では後期になってから発見された症例に比べ分娩週数が有意に早くなり,また出生体重も有意に低下した.さらにNRFSや頭囲発育が2週間停止したことによる発育停止でのターミネーションが有意に高かった.【結論】早期に発見された胎児発育不全では,何らかの介入がなされることによって早に時期で示唆していると考えられた.
関東連合産科婦人科学会誌, 51(3)
450-450, 2014
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