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第128回学術集会(平成26年10月25日(土),26日(日))

【一般演題口演】
腹腔鏡下子宮全摘出術(TLH)後に5mmポート孔に発症したポートサイト陥頓ヘルニアの1例


永井 崇1, 佐柄 祐介1, 田中 幸子1, 大久保 はる奈1, 高橋 寿子1, 奥野 さつき1, 井浦 文香1, 竹本 周二1, 田島 博人1, 浅田 弘法1, 吉村 泰典1, 浅井 哲2
新百合ヶ丘総合病院産婦人科1, 東海大学医学部産婦人科2


【緒言】婦人科腹腔鏡手術における術後ポートサイトヘルニアの発症率は0.5%程度と報告されており,その多くは12mmポートで5mmポートからの発症はまれである.今回我々は,腹腔鏡下子宮全摘出術(TLH)後に5mmポート孔より発症したポートサイトヘルニアを経験したので文献的考察も含めて報告する. 【症例】46歳,3経妊3経産.近医にて症候性子宮筋腫を指摘され手術目的に当院紹介.MRI上,前壁体下部の長径13cmの筋層内筋腫の診断.2か月のGnRHa療法の後,TLHを施行した.手術時間4時間19分.術後1日目に嘔吐症状出現し,2日目も症状持続したため,単純X線写真にて鏡面像確認後,胃管挿入した.5日目に胃管を抜去し,6日目に流動食から開始した.嘔気症状の完全な寛解は得られなかったが,食事摂取は可能であり11日目に退院.13日目嘔吐の再燃と右下腹部腫瘤を触知したため造影腹部CT施行したところ,回腸のポートサイト陥頓ヘルニアの診断にて同日緊急手術を行った.ヘルニア門は1横指で,回腸は浮腫状であったが血流は維持されており,還納し温存された.5mmのポートサイトヘルニアに関して,過去の報告例では,多くが術後1週間以内に小腸閉塞症状を伴って発症している.2004年にTonouchiらはヘルニアの発症様式に応じてearly-onset,late-onset,special typeの3種類に分類して報告している. 【結語】腹腔鏡手術における早期合併症としてポートサイトヘルニアを十分念頭におき,手術が長時間あるいはポートでの手術操作が大きい場合には,5mmポート孔の場合でも筋膜閉鎖を考慮すべきと思われた.


関東連合産科婦人科学会誌, 51(3) 451-451, 2014


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