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第128回学術集会(平成26年10月25日(土),26日(日))

【一般演題口演】
当院における骨盤臓器脱に対する腹腔鏡下仙骨腟固定術の治療成績


星野 香, 野村 昌良, 藤島 淑子, 岩谷 泰江, 日野 安見子, 三輪 好生, 清水 幸子
亀田メディカルセンターウロギネコロジーセンター


【目的】米国での経腟メッシュ手術への警告以来,骨盤臓器脱に対する腹部アプローチのひとつである腹腔鏡下仙骨腟固定術(Laparoscopic sacrocolpopexy:LSC)が注目されている.当院でも症例を選択してLSCを施行したので,その短期成績を報告する. 【対象と方法】対象は,2013年1月から2014年4月までに当院でLSCを施行し,術後少なくとも2ヶ月のフォローが可能であった126例とした.平均年齢は63.5±8.4(38-78)歳であった.検討項目は手術時間,出血量,術中および術後合併症,術後のPOP-Qスコアとした.手術ではメッシュはGynemesh PSを使用し,基本的に前後腟壁ともにメッシュを挿入した.メッシュと腟壁,子宮頸部および岬角の固定は非吸収糸により行った. 【成績】平均手術時間は256.4±58.7(125-493)分で,平均出血量は34.7±48.9(0-330)mlであった.術中合併症は膀胱損傷が1例のみで,他の合併症は認めなかった.術後観察期間中に腟壁へのメッシュ露出は認めず,その他の合併症も認めなかった.術後2ヶ月の時点でPOP-Q Stage2以上であったのは5例(3.9%)であった. 【考察】LSCは手技が容易でなく手術時間が比較的長いものの,出血量や術中および術後短期の合併症は極めて少なく,安全に施行可能であると考えられた. 【結論】LSCは骨盤臓器脱に対する有効な治療選択肢のひとつになると考えられた.今後,長期予後についても検討が必要である.


関東連合産科婦人科学会誌, 51(3) 452-452, 2014


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