関東連合産科婦人科学会
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会長 森  宏之
(帝京大学医学部産婦人科)

 平成13年6月17日に『北とぴあ』で開催した総会ならびに学術集会には若手医師を中心として約700名の参加者があり,180題の一般演題が発表された.午前11時からスタートした特別講演2題は,会場の1階席の7割程度を埋める聴衆が集まり,盛会と言ってよいと思われる.特別講演はいずれも関連領域の最近の進歩を紹介するということと同時に,主催校が得意としている分野を広く会員に知ってもらうという意図で計画したが,聴衆に感銘を与え,十分にその目的を果たしたと自負している.
 午後のポスターでの一般演題の発表会場は若手を中心に溢れんばかりの参加者があった.学術交流と同時に懇親をも兼ねるという意図であったが,至適濃度のアルコールも手伝って,談論風発とどまるところがないほどの盛り上がりをみせ,本来のポスターセッションの妙が十分に発揮されたものと思われる.会場が狭かったこと,参加人数に比して空調が力不足であった点など,反省すべき点は多少あったが,十分な時間と自由闊達な雰囲気での討論を保証する,交流を図るという目的を達し,目論見は大成功であったと思っている.
 今回の学会は最もシンプルでエッセンシャルな形で開催させて頂いた.付帯的行事は一切行わなかったが,学会としての本来の目的は十分に果たしたと確信している.しかし冷静に考えてみると,会員総数が6,000余名という規模で,参加者が700名という学会は,本当に盛会か・成功かという議論は残る.
 さてここで,事務・経費など準備の過程を簡単に紹介し,今後の参考としたい.
1)企画・演題募集と整理・プログラム作成:
 特別講演の選定,学術集会の形式の決定は会長が行い,演題の整理・プログラム作成は助教授が一人で行ってくれた.
2)会場の確保・会場の設営依頼:
 医局長と前医局長が北区および会場と交渉を行い,設営を行った.学会の進行はシンプルであり,教室員を動員して準備にあたったのは前日夜6時から2時間ほどであり,また当日の受付業務などが終った後は,後片付けに2時間ほどを要したほかは,一切教室員は関わらずに済ませることができた.学会の準備で教室員が消耗し尽くしたり,教室が疲弊してしまうという話を時に耳にするが,教室員の関与は最小限とし,その面での負担も抑えるという試みは成功したと思われる.
 シンプルであるが故にコンベンションサービスへ運営を依頼する必用はなかった.公正競争規約に縛られない乳業メーカーの若干の協力で,医局長のみが準備にかかわることで,すべての事務・準備業務が行えた.
3)当日の会場運営:
 教室員を動員すると同時に乳業メーカーからの総勢15名の協力をえた.シンプルなプログラムであったため,これですべてを滞りなく淡々かつ粛粛と進行することができた.
4)開催準備金の用意:
 基本的には会費と開催補助金(関東連合本部より300万円プラス東京地方部会から80万円)で全額を賄うこととした.さらに,若手が参加し易い程度という原則で参加費を設定することとした.
 本学また本教室には機能している同窓会・同門会はない.盛業といえる同門は数が少ないこと,さらに,同窓だという理由で,この時だけ唐突に寄付を依頼することは困惑を呼ぶだけであろうかという判断で,同窓や教室員からに寄付を募ることは行わなかった.
 メーカーサイドは公正競争規約の縛りがあること,景気全般が低迷していることに加え,本学では院外処方箋の発行が9割近くに達していることから営業サイドでの対応にも限界があり,寄付には消極的であった.また,同一学内に大きな学会を主催する向きがあり,メーカーはそちらへの協力を強く求められていたという事情も重なった.さらに公益法人を経由した学会費用の捻出が,税務当局の関心を呼んでいることもあって,従来の様にはゆかないという事情も発生してきた.ランチョンや展示ブースの切り売りという手段も,景気の低迷の中でメーカーには歓迎されざるものとなっており,さらにこれらは医薬品工業会から抜け道行為と見做されはじめている.そこで,メーカーには趣意書を配布するにとどめ,担当者で出来る範囲の無理のないところでの協力を依頼するにとどめた.
 以上の様な経緯をたどった収支は添付の別添の決算書のとうりである.残金が発生した結果,開催補助金は全額を返還可能であり,それぞれを返還したのち,それでも発生した僅かな残金は関東連合の会員のものとして本部に送金した.
 今回は幸運なことに,北区の御厚意ならびに北区医師会の御協力により,安価で立派な会場を使用することができ,これが経費の削減のポイントとなった.ホテルを利用すれば費用は限りなく肥大化する.公的コンベンションセンターでも,第3セクターのために安くはない.とすれば今後は,自校での開催も視野に入れるという発想もなされるべきであろう.今回も自校のキャンパスの利用も考えたが,交通の便が悪い点を考慮し,他に会場を求めた.同時に,本来の学会としての本質だけを残し,付帯的行事を取りやめスリム化することによって経費のさらなる削減を図った.これは同時に,運営の透明性を高めることにもなったと思われる.  それでも淡々と進行した集会は,学術交流と参加者の懇親の場としての本来の目的は十分に達したといえる.今回の我々の試みが,21世紀におけるプロトタイプとして今後の参考になれば幸いである.


収 支 決 算 書

収 入
 参加費(688人)
 プログラム代
 開催補助金
 寄付金
 幹事会開催補助金

2,064,000.−
18,000.−
3,800,000.−
1,600,000.−
119,148.−

 合 計
7,601,148.−



支 出
 会場借り上げ費
 会場設営費
 講演料
 会議費(理事会・幹事会)
 懇親会軽食・飲料
 交通費
 印刷費
 事務費
793,300.−
851,594.−
200,000.−
130,398.−
1,418,681.−
163,000.−
126,000.−
22,505.−

 合 計3,705,478.−
収支差引残高
3,895,670.−

余剰金処理
 東京地方部会へ  関東連合地方部会へ
800,000.− 3,095,670.−

  差引残高
0.−





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