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【原著】
破裂前に診断が可能であった副角妊娠の1例


中村 学, 水竹 佐知子, 児玉 美央子, 田口 宏中, 富田 初男, 安藤 昭彦
さいたま赤十字病院産婦人科


 副角妊娠の頻度は分娩の0.007〜0.008%と極めて稀である.副角妊娠は破裂や胎内死亡の頻度が高いと言われている.今回我々は妊娠7週相当の副角妊娠での子宮内胎児死亡を破裂前に診断でき,治療できた症例を経験した.
 症例は29歳の初産婦.他医にて妊娠確認され双角子宮の左側妊娠の診断を受けていた.妊娠10週で当院を受診.超音波検査にて,子宮左側上方に胎嚢を認めた.胎嚢内に7週相当の胎児像を認めるも,胎児心拍動は認めなかった.胎嚢を含む腫瘤は子宮との連続性がはっきりせず,腫瘤自体には内膜線が認められず,胎嚢外側の壁も薄かった.双角子宮の妊娠というより,間質部妊娠,副角妊娠あるいは卵管妊娠が疑われ,妊娠部位の確定診断のため全身麻酔下で腹腔鏡を施行した.腹腔内を観察するに,子宮本体は正常大.その左側上方に表面に多数の蛇行する血管が見られる超胡桃大の柔軟な腫瘤を認めた.腫瘤は子宮と連続しており,左側卵管と円靭帯はその腫瘤から出ていた.左副角子宮妊娠と診断した.そのまま開腹手術に移行し,副角子宮切除を施行した.妊娠黄体がどちらの卵巣にあるかは不明であった.摘出した副角子宮はゾンデでは主角との連続性は明らかでなかった.

Key words:Diagnosis, pregnancy, rudimentary horn

日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 41(1) 31-34, 2004


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