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【原著】
本邦妊婦における葉酸摂取量および血中葉酸濃度の検討


中島 邦宣, 池谷 美樹, 茂木 真, 高野 浩邦, 三沢 裕子, 古賀 良一, 木村 英三, 田中 忠夫1), 渡辺 直生2)
東京慈恵医科大学第三病院産婦人科
1)東京慈恵会医科大学
2)神奈川県衛生看護専門学校付属病院


 近年妊娠直前から妊娠初期における葉酸摂取量の不足が胎児神経管形成障害を引き起こすことが報告され,諸外国においては妊娠可能年齢女性の積極的な葉酸摂取によりこれらの発症率が改善した.本邦においても平成12年に厚生労働省が妊婦における葉酸所要量を0.4 mg/日と策定したが,本邦における妊婦の葉酸摂取量の報告は少ない.今回我々は妊婦および妊娠可能年齢の非妊婦の葉酸摂取状況について検討を行った.この結果,妊婦と非妊婦の血清葉酸値はそれぞれ,11.16±3.40 ng/ml,11.46±5.62 ng/mlであった.また,妊婦と非妊婦の赤血球中葉酸値はそれぞれ,157.6±45.7 ng/ml,165.2±58.9ng/mlであった.また,妊婦38例の一日平均葉酸摂取量は391±166 μgであった.これらの結果より,食生活の欧米化に伴い本邦でも葉酸摂取量の低下が危惧されていたが,妊娠初期の妊婦と非妊婦の血清葉酸値と赤血球中葉酸値がほぼ正常域であったことにより,本邦における妊婦の葉酸摂取量は比較的満足のいくものであると推察された.

Key words:Folic acid, Neural tube defects

日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 41(4) 373-375, 2004


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