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<< 学会誌へ戻る 高分化頚部腺癌に属するadenoma malignumは組織的には極めて高分化で正常頚管腺に類似しているため，早期悪性診断は比較的困難とされる一方で臨床的にはリンパ節転移や播種をきたし，治療に対する反応も悪く，予後不良とされている．今回我々は両側卵巣転移をきたした子宮頸部adenoma malignumの一例を経験したので報告する．症例は，46歳4G2P，集団検診で細胞診3aと粘液性帯下にて平成12年10月11日に当科を受診した．子宮頸部は鶏卵大に腫大し，超音波では子宮頸部に多嚢胞腫瘤を認めた．造影CT，MRIでは子宮頸部から膣部にかけてcystic areasを認めた．細胞診は，粘液産生性columnar cell clusterを認め，また，核小体明瞭な核肥大columnar cellを認める．KSPでは頚管粘液腺がやや過形成状で異常形態の腺の粘液はHIK-1083抗体陽性，PAS-ALB増強adenoma malignumと診断し，広範囲子宮全摘術を施行した．stage 2a，両側卵巣転移（＋），リンパ節転移（＋）であったため術後に全骨盤50Gy，RALS 22 Gyの放射線療法を施行した．現在外来観察中である． 日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 39(2) 122-122, 2002 |
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