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第103回学術集会(平成14年6月9日(日))

【一般演題】
子宮頸部悪性腫瘍(2)
当科における子宮頚部小細胞癌2症例の検討


池田 綾子, 香坂 信明, 桜井 秀, 亀森 哲, 石川 和明, 坂本 尚徳, 田中 光臣, 深澤 一雄, 稲葉 憲之
獨協医科大学産婦人科


 子宮頚部小細胞癌は子宮頚癌のうち稀な疾患で,進行が早く予後不良とされている.今回我々は子宮頚部小細胞癌の2症例を経験したので報告する.症例1:41歳,1経1産.平成11年4月頃より不正出血あり,同年7月近医で細胞診classVにて当科紹介となった.当科で子宮頚癌stage IIbの診断にて8月3日広汎子宮全摘術,骨盤内及び傍大動脈リンパ節廓清術を施行し,術後組織診にて子宮頚部小細胞癌と診断した.術後EP療法3クール,放射線療法併用し11月24日退院した.平成12年6月9日頭痛出現,CEA20.4ng/mlと上昇,頭部CTにて脳転移認めたため,脳転移に対しγナイフ施行し,CAV-EP療法5コース施行,一時軽快したがその後の化学療法の承諾を得られず平成13年7月6日永眠す.症例2:35歳2経2産.平成11年1月より不正出血で近医受診,組織診で子宮頚部扁平上皮癌small cell typeの診断にて3月2日当科紹介となった.子宮頚癌stage Ib1の診断にて平成11年4月1日広汎子宮全摘,骨盤リンパ節廓清術を施行,術後組織診は扁平上皮癌keratinizing typeであった.術後放射線療法を施行し7月8日退院した.平成12年12月20日肺,縦隔リンパ節転移,及び腹腔内再発腫瘤を認め入院,摘出標本の再検討でNSE染色陽性のため子宮頚部小細胞癌と診断,CAV-EP療法3コース施行.肺,縦隔リンパ節転移CR,腹腔内再発腫瘤PRのため平成13年6月5日腹腔内腫瘤摘出術を施行.術後CAV-EP療法3コース追加し現在再発徴候なく外来経過観察中である.子宮頚部小細胞癌は稀な疾患であるが,子宮頚部扁平上皮癌small cell typeとの鑑別が重要である.また早期に全身転移をきたしやすいため脳を含めた全身検索の必要性が示唆された.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 39(2) 122-122, 2002


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