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第104回学術集会(平成14年10月19日(土),20日(日))

【一般演題】
子宮頚部悪性腫瘍2
STD患者におけるHPVの検出頻度


村林 千穂, 早川 智, 椙田 賢司, 小峯 志保子, 千島 史尚, 太田 啓明, 山本 樹生
日本大学産婦人科


【目的】STD患者ではsexual activityが高いため同時に複数の病原体に感染する傾向があることが指摘されている.STD患者のHPV感染率を検討し形態学的診断と比較した.【方法】2000年9月−2002年6月に免疫外来を受診したSTD患者(梅毒2例,外陰ヘルペス4例,HIV感染妊婦4例,クラミジア14例,PID 6例,尖圭コンジローム2例)よりSTDとしてのHPV感染のリスクを説明しinformed consentを得た上で子宮頸部擦過細胞標本より液相ハイブリダイゼーション法によってハイリスクHPV(HPV16,18,45,56,31,33,35,51)の陽性率を検討し,同時にPAPスメアを採取した.細胞診でClass III以上の症例はコルポスコピー下に生検を行った.無症状の子宮癌検診希望者35例より同様にinformed consentを得て対照とした.【成績】梅毒0/2例(0%),尖圭コンジローム0/2例(0%),外陰ヘルペス1/4例(25%),HIV感染妊婦1/2例(50%),クラミジア6/14(43%),PID3/5例(60%)であり,子宮癌検診3/35例(8.5%)にくらべ梅毒,尖圭コンジローム以外はいずれも高率に陽性者を認めた.しかしながら細胞診でclass III以上を認めた症例はHIV感染妊婦の1例(mild dysplasia)とクラミジアの1例(chronic cervicitis)のみであった.コイロサイトーシスは尖圭コンジロームの2例のみに認めた.【結論】STD患者では高率にhigh risk HPV陽性者を認めたが必ずしも形態学的異常を認めずHPV検査をルチーンに行う必要性が示唆された.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 39(3) 271-271, 2002


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