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第105回学術集会(平成15年6月8日)

【一般演題】
子宮筋腫
当院における腹腔鏡補助下腟式子宮全摘出術(LAVH)について


渕脇 泰介1), 薪田 も恵2), 坂本 愛子1), 高瀬 幸子1)
浦安市川市民病院産婦人科1), 順天堂大学産婦人科2)


 【緒言】子宮筋腫は性成熟期の15〜20%に好発する疾患であり,日常診療の中で最も高頻度に遭遇する疾患のひとつである.近年においてはMRIや経膣超音波の普及により,術前に子宮肉腫や卵巣腫瘍などとの鑑別も行い得る場合があるため,その治療方法は保存的療法や,より低侵襲な手術療法へと変化しつつある.【方法】今回我々は,2002年と2003年に施行した子宮筋腫〈子宮腺筋症を含む,以下同〉症例のうち,LAVH症例について検討したので報告する.【結果】手術的治療法を行った子宮筋腫症例のうち,子宮摘出症例の術式の内訳は,2002年(n=99):ATH 46%,LAVH 5%であったのに対し,2003年(n=106):ATH 32%,LAVH 21%と変化して来ている.手術時間はLAVH:200.1±41.1(120〜295)時間,ATH:106.6±28.1(46〜164)時間とLAVHで有意(P<0.001)に長かった.検体重量はLAVH:275.7±121.1(73〜586)g,ATH:743.5±408.4(185〜1960)gとATHの検体重量が有意(P<0.001)に重かった.排ガスまでに要する時間はLAVH:28.1±10.7時間,ATH:46.8±11.2時間とLAVHで有意(P<0.001)に短かった.しかし,出血量,1および7日目のCRP,初回歩行に至るまでの時間などに有意差は認められなかった.【結語】子宮筋腫の治療は,より低侵襲なものへと向かっている.当院ではLAVHを取り入れた結果,ATH例が減少し,在院日数の短縮が可能となった.現在症例数を蓄積中であるが,今後,手術時間の短縮,適応症例の拡大,開腹移行率の減少などにつき,より一層の検討が必要である.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 40(2) 179-179, 2003


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