関東連合産科婦人科学会
会員ログイン 代表挨拶
総会・学術集会
学会誌
定款
公告
利益相反
役員構成
事務局案内
求人施設一覧
関連リンク

 関東連合産科婦人科学会会誌 オンラインジャーナル

<< 学会誌へ戻る
<< 前のページへ戻る

第105回学術集会(平成15年6月8日)

【一般演題】
産褥
産褥後期以降の大量出血の2例


幡 亮人, 黒川 敦子, 西原 沙織, 黒田 恵司, 幡 優子, 阿部 礼子, 古堅 善亮, 三橋 直樹
順天堂伊豆長岡病院産婦人科


 分娩後の大量出血は,弛緩出血を代表とするような分娩直後に起こす事が多い.今回我々は,分娩後2週間以上経って大量出血を来した2例を経験したので報告する.症例1 1経産.鉗子分娩後,産褥6日目退院.産褥15日目突然の大量出血あり救急外来受診.当院外来受診時出血は止まっていたが,着衣は出血で染まっており,約1000ml以上の出血が考えられた.D&C施行したが凝血塊のみであった.D&C施行後約5時間後に再び持続性の出血あり,超音波カラードップラーで子宮内腔に動脈性の出血点が確認できた.出血量も来院後1000mlを超え出血も持続したため,腹式単純子宮全摘出術施行した.子宮壁は内腔から筋層に達するクレーター様に陥凹所見あり,この部分が出血点と考えられた.症例2 初産.IVF-ET後双胎妊娠で妊娠初期に一児死亡した症例.近医で正常経膣分娩後弛緩出血(2500ml)となり濃厚赤血球4単位輸血を行っている.産褥9日目退院.分娩後50日目,突然の大量出血で前医受診,当院へ救急搬送入院.当院到着まで約3000mlの出血が考えられ,出血性ショックの状態であったため,直ちに腹式単純子宮全摘出術施行した.子宮頚管内に胎盤組織を認めた.産褥後期以降の大量性器出血は,比較的稀ではあるが,退院後であることが多く,来院までの出血量を正確に測定することも困難であるため,外科的治療を含めた速やかな対応が必要となる.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 40(2) 225-225, 2003


一般社団法人関東連合産科婦人科学会事務局 〒102-0083 東京都千代田区麹町4-7 麹町パークサイドビル402 株)MAコンベンションコンサルティング内
TEL:03-3288-0993 FAX:03-5275-1192 E-mail:kantorengo@jsog-k.jp
Copyright (C) 一般社団法人関東連合産科婦人科学会