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第108回学術集会(平成16年10月10日(日))

【一般演題】
卵巣悪性腫瘍3
婦人科悪性腫瘍におけるFDG-PETの有用性


武隈 宗孝, 高橋 慎治, 小泉 るい, 松下 良伯, 松井 浩之, 芹沢 麻里子, 山下 美和, 岡田 喜親, 前田 真
県西部浜松医療センター産婦人科


 【目的】婦人科悪性腫瘍におけるFDG-PETの有用性については近年多くの報告がなされているが,その臨床的意義については未だ明らかではない.我々の施設では1998年3月から婦人科悪性腫瘍に対しFDG-PETを施行し,現在までにその施行回数は延べ250回を超えている.今回それらを臓器別,目的別に評価を行い,FDG-PETの臨床的意義について検討した.【方法】1998年3月からFDG-PETを施行した婦人科悪性腫瘍を対象として検討した.【結果】(1)卵巣悪性腫瘍;再発部位同定;対象となった症例は34症例.FDG-PETの感度,特異度および正診率はそれぞれ83.3%(25/30例),100%(4/4例),85.3%(29/34例)であり,CT/MRIおよび腫瘍マーカーと比較して最も有用と考えられた.(2)子宮頚癌;NACにおける治療効果判定;子宮頚癌2b期10症例に対しNACを施行し,その治療効果判定をRECISTとFDG-PETで得られたStandardized Uptake Value(SUV)値の推移を比較した.さらに摘出病理所見も併せて比較検討した.RECIST効果判定ではPRが5例,CRが3例またPDおよびSDが各1例で,奏効率は80%(8/10)であった.一方SUV値はRECISTにおけるPDおよびSD症例も含めて全例で治療後に低下した.また全ての症例で癌病巣の壊死,縮小を認めており,RECISTよりもSUV値の方が質的診断に優れていると考えられた.(3)その他,卵巣悪性腫瘍における治療効果判定,子宮体癌における術前評価などの検討も行った.【まとめ】FDG-PETは婦人科悪性腫瘍の各種評価において有用と考える.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 41(3) 256-256, 2004


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