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第108回学術集会(平成16年10月10日(日))

【一般演題】
妊娠分娩6
流産後大量性器出血を来たした子宮動静脈奇形に対し,動脈塞栓術を施行し子宮を温存しえた1例


川越 信隆, 黒瀬 圭輔, 西 弥生, 吉田 有里, 山本 晃人, 土居 大祐, 米山 芳雄, 竹下 俊行
日本医科大学産婦人科


 妊娠終了後しばらくして大量の性器出血をきたす疾患の中で,子宮動静脈奇形(以下AVM)は比較的稀な疾患である.今回,妊娠15週の流産後に大量性器出血をきたし,骨盤造影にて確定診断に至ったAVMの一例を経験したので文献的考察をあわせて報告する.症例は25才2経妊1経産.他院にて妊娠15週4日IUFDに対しPGE1を用いて流産手術施行.術後31日,月経開始し,2週間ほど少量の性器出血が持続.術後72日の月経時に大量に出血し,近医にて入院加療を要した.術後110日,月経開始したが再び大量出血し近医に入院.出血が持続するため術後113日,救急車にて当院へ搬送.超音波で子宮前壁に血流の豊富なmulticystic lesionを認め,CTでは癒着胎盤が考えられた.(血中hCG0.4mIU/ml未満)術後117日,止血目的に血管造影を施行したところ子宮体部にAVMを認め,nidusに近い位置での動脈塞栓術を施行.以降エコー上血流は認められるものの,性器出血はみられなくなったため退院.現在,不正出血は認められず外来フォローアップ中である.今回,AVMの診断のもと子宮動脈塞栓術を施行し子宮を温存しえた1例を経験した.産後の不正出血が持続する場合,AVMも鑑別診断に入れて治療法を選択することが重要である.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 41(3) 277-277, 2004


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