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第108回学術集会(平成16年10月10日(日))

【一般演題】
絨毛性疾患/その他
Mesenchymal dysplasia of the placentaの一例


小川 浩平, 阿部 誠司, 宮川 康司, 正岡 直樹, 山本 樹生
日本大学産婦人科


 Mesenchymal dysplasiaは肉眼的に巨大胞状奇胎様の変化を示す絨毛間質細胞の増生を主体とする胎盤腫瘍であり,しばしば部分胞状奇胎との鑑別を要する.現在までに世界で47例が報告されているのみである.我々は今回,このMesenchymal dysplasiaの一例を経験したので報告をする.症例は21歳0回経妊0回経産.妊娠初期の健診では異常なく経過していたが,妊娠22週の健診時に胎盤の腫大を指摘され当院紹介受診となった.初診時,胎盤は4cm,5cm,4cmと3つの分葉構造を呈して腫大しており,胎盤腫瘍を疑った.胎児発育は正常であり血流動態にも異常を認めなかった.部分胞状奇胎を疑い羊水染色体検査を施行したが,結果は46XXで異常なしであった,その後胎盤腫瘍が疑った部位は徐々に増大し,一塊となって観察されるようになり妊娠28週には17cm×12cmになった.妊娠28週0日に破水感あり来院,前期破水の診断となり入院となった.抗生剤点滴による入院管理を開始したが,妊娠28週2日,子宮内感染の診断となり緊急帝王切開を施行した.児は911g,女児,Apgar score1点にて出生した.娩出された胎盤は大小不同の水腫様変化を示しており,3568gであった.胎盤は病理検査を行い,最終的にMesenchymal dysplasiaと診断された.その後の外来経過にて,産褥経過は良好.児はNICU管理となったが日齢65に退院(退院時体重2865g)した.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 41(3) 302-302, 2004


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