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第108回学術集会(平成16年10月10日(日))

【一般演題】
性器異常/不妊
腹腔鏡下右副角子宮摘出術を行った1例


塩沢 葉子, 島貫 洋人, 菊地 盤, 北出 真理, 武内 裕之, 木下 勝之
順天堂大学産婦人科


 【緒言】子宮奇形はミューラー管の発生異常によって生じ,高率に泌尿器系の奇形が合併することが知られている.また非交通性による月経血の流出障害をきたした場合,子宮内膜症を引き起こす頻度が高いといわれている.今回左単角子宮に右副角子宮と同側卵巣チョコレート嚢胞を合併した症例を術前画像診断により子宮動脈や尿管の走行を正確に診断し,腹腔鏡下に治療し得たので報告する.【症例】30歳,未経妊,主訴は重度の月経困難症で腟鏡診,経腟超音波断層法,骨盤MRI,子宮卵管造影で非交通性副角子宮を伴う単角子宮で,AFS分類のtypeIIと診断した.症状改善目的に手術の方針となり,DIP,ヘリカルCTで右腎欠損と右尿管欠損,子宮動脈の走行を確認した.術前にGnRH-agonist(酢酸リュープロレリン1.88mg)投与を3ヶ月間行った.腹腔鏡下手術を行ったところ左単角子宮と右副角子宮は各々が骨盤側に沿って存在し,索状の結合組織でつながっていたが大きく分離していた.右副角子宮側には右卵巣チョコレート嚢胞を認めた.まず広間膜を展開し子宮動脈上行枝,子宮円索を切除し右卵巣嚢腫摘出術を行った.次に卵管,固有靱帯,子宮動脈下行枝を切除し,右副角子宮摘出術を行なった.手術時間は70分,出血量は20ml,検体重量は30gであった.術後経過は良好で術後3日目に退院した.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 41(3) 311-311, 2004


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