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第110回学術集会(平成17年10月15日(土),16(日))

【一般演題】
卵巣癌(4)
傍卵巣境界悪性腫瘍の一例


山田 綾乃1), 梁 栄治2), 佐藤 智之2), 本池 良行2), 町田 亮太2), 有村 賢一郎2), 小泉 仁嗣2), 竹下 茂樹2), 布施 養慈2), 綾部 琢哉2), 冲永 荘一2)
東京北社会保険病院産婦人科1), 帝京大学産婦人科2)


 傍卵巣腫瘍は付属器腫瘍の10―20%に見られ,比較的頻度は高いが,そのほとんどは良性である.今回我々は,境界悪性と診断された傍卵巣腫瘍の一例を経験したので報告する.症例は46歳.2回経妊,2回経産.平成17年3月,突然の強い右下腹痛を主訴に来院.超音波検査にて下腹部に約16 cm大の腫瘤を認めたため,卵巣腫瘍の茎捻転もしくは腫瘍内出血を疑い,同日緊急手術の方針とした.開腹すると,両側の卵巣には異常を認めず,腫瘤は右傍卵巣腫瘍で,約540度捻転していた.チョコレート状の内容物を約1400 ml吸引したのち,右卵管と共に傍卵巣腫瘍を摘出した.腫瘍は単房性で,内腔には1―2 cmの乳頭状結節を認めた.術後病理組織所見では,乳頭状の結節は粘液産生がみられ,上皮に異型を認める境界悪性腫瘍であった.腹腔内洗浄細胞診はclass2であった.インフォームドコンセントを得た後,追加治療として平成17年6月に腹式単純子宮全摘術,右卵巣切除,左付属器切除,大網部分切除を行った.傍卵巣腫瘍はそのほとんどが良性であるが,稀に悪性あるいは境界悪性の腫瘍も存在し,注意が必要と思われた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 42(3) 376-376, 2005


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