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第114回学術集会(平成19年10月14日(日))

【一般演題】
子宮体癌(1)
脱感作法によりweekly TJ療法を継続し得た子宮体癌の一例,および当院における過敏反応への対応について


白石 眞貴, 寺本 勝寛, 永田 育子, 佐々木 重胤, 池上 淳, 小野 洋子, 河野 恵子, 雨宮 厚仁, 滝澤 基
山梨県立中央病院産婦人科


 【序言】今回我々は胸膜転移にて発見された子宮体癌4期症例に対しweekly TJ療法を選択し,2回目投与時過敏反応を生じたが,その後脱感作法を行うことにより化療を継続し,現在迄約5年の予後を得ている症例を経験した.当院における子宮体癌の統計を交えて報告する.【症例】61歳.平成14年3月中旬頃より,咳嗽時の右胸部痛が有り,当院内科受診.右胸水貯留を認めた.胸水細胞診:class 5(adenocarcinoma).CTにて子宮内腔に腫瘤を認め,5月8日,内科から紹介.子宮内膜組織診:endometrioid adenocarcinoma,G1であり,総合的に子宮体癌の胸膜転移が考えられた.まず全身化学療法が必要と考え,weekly TJ療法を開始した.2回目paclitaxel投与時呼吸困難を伴う強い過敏反応が出現した.翌日再投与とするも,再度同様の反応が出現した為,脱感作法を行った.即ち,前日からのdexamethasone投与とし,まずpaclitaxel 2mgを生食100mlに溶解し30分で投与.症状がみられないことを確認し,さらにpaclitaxel 10mgを生食100mlに溶解し30分で投与.症状がみられないことを確認し,残りのpaclitaxel量を生食500mlに溶解し3時間で投与とした.計18回施行後,10月10日,手術施行.病理結果では子宮体部内膜に癌の残存は無く,リンパ節転移も認められなかった.その後,平成15年2月5日迄,脱感作wTJ 10回追加し以後外来フォローアップとしていたが,12月24日,脳転移を認め,手術とガンマナイフによる治療を行った.その後,PALN転移再発にて平成16,17年と,脱感作wTJを各18回施行した.【結語】本症例では病理所見からTJ療法は有効であったと考えられ,脱感作法にてTJ療法を継続し得たのは有意義であったと考える.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 44(3) 316-316, 2007


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