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第110回学術集会(平成17年10月15日(土),16(日))

【一般演題】
その他(1)
妊娠初期に部分奇胎と思われたmesenchymal dysplasiaの1例


近藤 理絵, 岡 賢二, 近藤 壮, 大平 哲史, 芦田 敬, 北 直子, 金井 誠, 小西 郁生
信州大学産婦人科


 最近,形態的に部分奇胎に類似した胎盤異常である間葉性異形成胎盤(mesenchymal dysplasia)が注目されている.今回我々は妊娠初期に部分奇胎と思われたが胎児発育が良好であり,分娩後mesenchymal dysplasiaと診断された症例を経験した.症例は29歳の1回経産婦.前医での妊娠管理中,妊娠5週より少量の性器出血が出現し,妊娠11週には胎盤に嚢胞状部分が認められたため精査目的で妊娠18週に当科入院となった.入院後の精査でも胎盤内に多数の小嚢胞がみられる腫瘤を認めたが,児の発育は週数相当であるため全胞状奇胎と正常児の2卵性双胎の可能性も考えた.血中hCG値は正常範囲内であった.妊娠継続の希望があり続発症の可能性を含め十分な説明を行った上で厳重経過観察とした.その後の妊娠経過は順調であったが,骨盤位のため妊娠38週5日に選択的帝王切開術を施行した.児には明らかな異常を認めなかった.胎盤病理検査にてトロフォブラストの増殖がなく絨毛血管内に間葉系細胞の増生があり,血管内に多発性の血栓があることからmesenchymal dysplasiaと診断した.Mesenchymal dysplasiaは形態的に部分奇胎に類似しているため,妊娠初期の診断は難しいが,部分奇胎と違い児の予後は良好であることが多いため,本疾患の可能性が考えられれば妊娠の継続も選択枝の一つになる.部分奇胎様の所見がある一方で妊娠経過が良好な症例では,本疾患も念頭に置き十分なインフォームドコンセントをおこなった上で治療方針を決定する必要があると思われる.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 42(3) 331-331, 2005


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