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第110回学術集会(平成17年10月15日(土),16(日))

【一般演題】
妊娠・分娩(3)
母体の心房性頻拍症による心不全のため妊娠15週に母体のDICおよびIUFDをきたした1例


小笠原 英理子, 奥田 靖彦, 小室 真祐子, 須波 玲, 端 晶彦, 平田 修司, 星 和彦
山梨大学医学部産婦人科


 妊娠中は不整脈が増加するが,致死的な不整脈は非常に稀である.今回我々は妊娠15週に心房性頻拍症による心不全からDICを発症し,さらにIUFDに至った症例を経験したので報告する.症例は33才の初産婦,心房性頻拍症の既往があり,βblockerにて治療していたが,32才時に中止していた自然妊娠が成立し,妊娠8週6日当科を初診た.母体の心拍数は187 bpmであり,循環器内科により心房性頻拍症と診断された.NYHA1度であり,SpO2 99%と良好であった.抗不整脈薬の内服はせず,経過観察となった.その後,妊娠12週には頻拍は軽快した.14週6日に倦怠感を訴えて来院した.母体の心拍数は178 bpmであり,心肥大および左室収縮力の低下を認め,血液検査では肝機能低下も認めた.入院および治療が必要であったが,本人および夫は治療を拒否し,経過観察となった.翌妊娠15週0日呼吸困難,腹痛にて来院した.血圧は測定不可能であり,心拍数は170 bpm,肝腎機能低下および血小板の低下を示し,子宮内胎児死亡をきたしていた.不整脈から心原性ショック,さらにDIC,MOFの状態と考え,集中治療室にて心不全,DICの治療を開始した.酸素療法,ジギタリス,ドパミン,心房性利尿ペプチド,フロセミドなどを使用し心不全は改善され,集中治療室にて自然に死産分娩となった.血小板輸血をしつつ胎盤を除去した.出血量は214 mlであった.心不全が軽快するとともに肝腎機能およびDICも改善した.その後,抗不整脈薬では効果が不十分であったため,catheter ablationを施行したところ心房性頻拍は改善された.本症例ではcatheter ablationにて心房性頻拍を治療した後の妊娠成立が望ましいと考えられた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 42(3) 336-336, 2005


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