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第110回学術集会(平成17年10月15日(土),16(日))

【一般演題】
妊娠・分娩(5)
胆道閉鎖症術後(葛西法)妊娠の1例


山崎 悠紀, 芦田 敬, 近藤 壮, 大平 哲史, 岡 賢二, 北 直子, 金井 誠, 小西 郁生
信州大学産婦人科


 胆道閉鎖症は,吻合不能型が多く,外科的手術を受けても,予後不良であり,20歳代までの生存率は20〜30%である.死亡原因は,門脈圧亢進に伴う消化管出血や肝不全によることが多く,妊娠合併例の報告は少ない.今回,胆道閉鎖症術後に門脈圧亢進症を発症して,その後妊娠し健児を得た症例を経験した.症例は27歳,1回経妊,0回経産.胆道閉鎖症のため,生後3カ月で肝門部腸吻合術(葛西法)を施行されており,その後門脈圧亢進症を発症し,脾腫となり,血小板減少を認めていた.前医にて妊娠管理されていたが,妊娠21週に当科紹介初診となった.初診時,胎児発育は良好であり,上腹部には腹壁静脈の拡張を認めており,門脈圧亢進症により,側副血行路が生じていた.血小板は9.7万/μlであったが,肝機能障害や凝固障害は認めなかった.妊娠30週時には,上部消化管内視鏡検査を施行したが,食道静脈瘤は認めなかった.産科的には経過良好であったが,妊娠31週より入院管理した.入院後も大きな変化はなく経過した.血小板については7〜10万/μlで推移し,肝機能障害はなく経過した.分娩方法については,食道静脈瘤を認めないことより,経膣分娩予定として待機した.妊娠40週に陣痛発来し経膣分娩(3178 g女児)となった.分娩・産褥経過は良好であったが,産褥7日目より上腹部痛と発熱を認めた.原因は,腹壁の拡張した側副血行路の血栓性静脈炎と診断した.抗生剤投与により改善し退院となった.分娩後の問題点としては,肝機能障害や胆管炎などの報告があるが,側副血行路の静脈炎も念頭におき管理する必要があると考えられた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 42(3) 339-339, 2005


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