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第110回学術集会(平成17年10月15日(土),16(日))

【一般演題】
妊娠・分娩(5)
妊娠20週に胸腔鏡下手術を施行した自然気胸の一例


豊田 真紀, 山中 明香, 八木 洋也, 岩下 寛子, 小畠 真奈, 渡邉 秀樹, 藤木 豊, 濱田 洋実, 吉川 裕之
筑波大学産婦人科


 自然気胸は肺の気腫性嚢胞の内圧が上昇し,破綻することによって起こる疾患である.その発症の男女比は約8:1と女性には比較的少ない疾患であり,さらに妊娠中に初めて発症することは稀とされている.今回我々は,妊娠中に初めて自然気胸を発症し妊娠20週に胸腔鏡下手術を施行した症例を経験したので,当該患者の承諾を得て報告する.
症例は27歳の1回経産婦.気管支喘息をはじめ,呼吸器疾患の既往はなかった.今回妊娠し近医で管理を受けていたが,妊娠15週頃より呼吸困難感,胸部圧迫感を自覚するようになった.前医では気管支喘息を疑われ治療が行われたが軽快せず,さらに妊娠18週頃より症状が増悪したため,妊娠19週2日に当院に紹介入院となった.ただちに胸部X線検査が行われ,右自然気胸と診断された.保存的治療では治癒が期待できないと判断され,同日胸腔ドレナージが行われた.しかしながら,いったん軽快したものの再度増悪したため,妊娠20週6日に胸腔鏡下右肺部分切除術が行われた.術後経過は良好で,術後7日に退院した.その後の外来管理中気胸の再発はなく,また産科的異常も認められなかった.妊娠37週6日に管理分娩目的に入院し,妊娠38週0日に2,605 gの正常女児を分娩した.その後も気胸の再発は認められず,産褥5日に退院となった.現在分娩後4ヶ月であるが,やはり気胸の再発は認められていない.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 42(3) 341-341, 2005


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