関東連合産科婦人科学会
会員ログイン 代表挨拶
総会・学術集会
学会誌
定款
公告
利益相反
役員構成
事務局案内
求人施設一覧
関連リンク

 関東連合産科婦人科学会会誌 オンラインジャーナル

<< 学会誌へ戻る
<< 前のページへ戻る

第110回学術集会(平成17年10月15日(土),16(日))

【一般演題】
妊娠・分娩(6)
一児に無顎症を発症した一羊膜一絨毛膜性双胎の一例


伊東 敬之1), 河野 照子1), 深田 幸仁1), 星 和彦2)
独立行政法人国立病院機構甲府病院産婦人科1), 山梨大学産婦人科2)


 一羊膜一絨毛膜性双胎は一絨毛膜性双胎のうち約1%に見られる稀な妊娠である.同一胎嚢(GS)内に2児が存在するため,臍帯の相互巻絡による胎児死亡のリスクが高く,児の奇形発生割合も高いと言われており,管理には慎重な対応が要求される.今回我々は,妊娠初期に一羊膜一絨毛膜性双胎と診断し,その後32週にて選択的帝王切開術を施行し,一児が非常に稀な無顎症のため,出生直後より呼吸状態の悪化をきたし,新生児死亡に至った症例を経験したので報告する.<症例>母親は2経妊1経産37歳,既往歴,家族歴に特記すべきことなし.妊娠6週0日に当院初診.初診時GSを子宮内に1つ確認される.妊娠9週4日GS内に2つの胎児を確認し,一羊膜一絨毛膜性双胎と診断.その後外来にて管理を行った.23週4日管理入院となる.入院後子宮収縮出現したため,塩酸リトドリン持続点滴を開始.その後も子宮収縮増加し,硫酸マグネシウムの持続点滴を併用した.入院中の超音波断層法において羊水の増加を認めるが正常範囲内にあり,経過観察を行った.2児にdiscordancyは認めず,共に順調に発育.妊娠継続による臍帯の相互巻絡等による胎児死亡の危険性を考慮し,informed consentのうえ32週6日選択的帝王切開術を施行した.第1子は1485 g女児.下顎骨無形成を認めた.第2子は1458 g女児.両内反足を認めた.第1子は下顎骨無形成による無顎症のため呼吸が出生直後よりできず,出生直後呼吸不全にて死亡した.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 42(3) 341-341, 2005


一般社団法人関東連合産科婦人科学会事務局 〒102-0083 東京都千代田区麹町4-7 麹町パークサイドビル402 株)MAコンベンションコンサルティング内
TEL:03-3288-0993 FAX:03-5275-1192 E-mail:kantorengo@jsog-k.jp
Copyright (C) 一般社団法人関東連合産科婦人科学会