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<< 学会誌へ戻る 胎便性腹膜炎はfibro-adhesive type，pseudo-cystic type，generalized type，microscopic typeに分類されるが，Meconium pseudo-cystは他の腹腔内嚢胞性腫瘤との鑑別は難しい．今回我々は経過観察中に自然破裂しgeneralized typeになったMeconium pseudo-cystの症例を経験したので報告する． 症例は27歳2回経妊1回経産．自然妊娠成立後，近医にて妊婦健診施行していたが，妊娠30週時に胎児腹腔内腫瘤を指摘され当院紹介された．超音波検査にて胎児腹腔内に6cm径の辺縁整の嚢胞様腫瘤像を認めたが，他の奇形は認めず，AFIは156mmであった．MRI撮影し定期経過観察していたところ，妊娠33週受診時に腹腔内腫瘤は消失し，羊水過多（AFI274mm）および胎児イレウスを認め入院となった．その後，腸管の拡張・肥厚などの胎児イレウスの増悪を認めたため，妊娠35週に帝王切開術施行し，2131g，Apgar score 8点（5分9点）の女児を分娩した．多量の混濁羊水を認め，術後胎盤病理組織検査では絨毛羊膜炎を認めた． 出生児はNICU入院後，生後6時間で緊急手術後経過は順調であり，日齢42日に第42日に第2回手術施行した．腸管はapple peel型を呈し，変性した付着物を介し同側付属器と癒着していた．一部小腸を切除し小腸―小腸吻合を施行した．病理組織検査より付属物はMeconium pseudo-cystの遺残と考えられた．児は術後経過順調で外来経過観察中である． 日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 44(2) 193-193, 2007 |
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