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第114回学術集会(平成19年10月14日(日))

【一般演題】
妊娠・分娩・産褥(10)
当科における精神疾患合併妊娠の現状と産褥期精神障害についての検討


倉田 章子, 村岡 光恵, 高木 耕一郎
東京女子医科大学東医療センター産婦人科


 妊娠成立から出産後1年までの間に精神疾患と診断される女性は15〜25%に及ぶとされる.この妊娠から産褥に至る期間は,正常女性にとっても内分泌的な変化に加え,胎児の状態や奇形の有無についての不安や,分娩時の疼痛,産褥期の育児の問題など,精神的に不安定となりやすく,元来精神疾患を持つ女性では,疾患の増悪を来すことが少なくない.また,精神疾患の既往のない女性が産褥期に精神疾患を発症することも多く,産褥期の精神科入院率は非妊娠時の7倍(初産婦では35倍)にのぼる.我々は,当科における1998年から2006年までの9年間の精神疾患合併妊娠患者,ならびに産褥期に診断された産褥精神障害患者を対象に,それぞれの妊娠・分娩時の周産期的,社会的背景の検討と危険因子について検討した.妊娠中及び産褥期に精神疾患を合併した症例(症例数)は,うつ病(23),適応障害(13),パニック障害(11),統合失調症(7),人格障害,マタニティーブルーズなどであった.このうち妊娠前より診断されていた症例ではおおむね良好な経過を辿ったが,人格障害(2),うつ病(2),適応障害(1)の例では精神症状が増悪した.分娩前後に向精神病薬を常用していた症例は17例で,うち4例が離脱症候群のための児の入院を要した.産褥期に精神疾患と診断された症例は11例で,統合失調症(1),躁うつ病(1),産後うつ病(4),産褥精神病(2),マタニティーブルーズ(3)であった.これらの症例ではその背景にライフイベント,希薄な夫婦関係,社会的援助の欠如とともに,分娩周辺の問題も多く認められ,また産褥1週間前後に発症するケースも多く,退院時や1か月健診時の心の状態の確認が重要であると思われた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 44(3) 288-288, 2007


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