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第114回学術集会(平成19年10月14日(日))

【一般演題】
子宮頸癌
フォトフィリンの局所投与による光線力学療法の検討


村上 浩雄, 加茂 亜季, 松浦 俊樹, 幸村 康弘, 宮部 勇樹, 杉村 基, 杉原 一廣, 金山 尚裕
浜松医科大学産婦人科


 【目的】子宮頚部上皮内病変(CIN)は増加傾向にあり,かつ若年化傾向にある.そのためCIN3に対し妊孕能温存性が高い光線力学療法(以下PDT)が1990年代から普及してきた.しかし,治療効果は同等であるにもかかわらず,使用されるフォトフィリンの副作用である光線過敏症のため多くの症例に円錐切除術が選択されている.今回我々はこの問題を解決するべくフォトフィリンを腫瘍に直接投与してPDTを行うことを動物実験で検討したので報告する.【方法】ヌードマウスの皮下に移植したHeLa腫瘍を実験モデルとした.投与法は腫瘍近傍に5〜7mm長の皮膚切開を行い,ここに0.3mg/0.03mLのフォトフリンとキシロカインゼリー混合剤を塗布し,2時間後にレーザー照射した.効果判定はPDT後24時間時に摘出腫瘍切片を作成,腫瘍壊死の深さを測定した.またPDT後に30日間腫瘍径を測定し,抗腫瘍効果を観察した.【結果】局所投与モデルの摘出腫瘍切片において腫瘍の大部分に壊死を認めた.30日間腫瘍測定では,0.3mg/0.03mLの混合剤を塗布しただけのものは経過と共に腫瘍が増大したが,塗布3時間後にレーザー照射したマウスでは腫瘍の増大が抑制された(n=5).【結語】フォトフリンとキシロカイン混合剤の局所塗布によるPDTにより,有効な治療結果が得られることをマウスの実験で確認した.少量のフォトフリンの局所投与により,繰返し治療可能で,光線過敏症が無く,入院期間の短いPDTの実現を期待したい.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 44(3) 305-305, 2007


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