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第114回学術集会(平成19年10月14日(日))

【一般演題】
不妊・内分泌
自然周期採卵単一胚移植の試み


会田 拓也, 佐藤 雄一
医療法人舘出張佐藤会高崎アートクリニック産婦人科


 現在体外受精などの生殖補助技術を行うに当たり,GnRHaを用いたlong protocolなどの排卵誘発を行うのが通例となっている.このことは多くの卵を採取することが妊娠率を向上させるとの観点から出発していると考えられる.しかし最近では,排卵誘発剤を使わない自然周期採卵を行う施設が出てきている.生殖補助医療において,排卵が正常にある患者に排卵誘発をすることが必要か,当院での自然周期採卵の結果をもとに検討した.平成19年1月から3月まで正常月経周期を有する59例に排卵誘発剤を使わずに採卵を試みた.その内,排卵済み5例(8.5%),採卵施行した例54例(91.5%),採卵できた症例は42例(71.2%)であった.総採卵数は45個で,うち成熟卵数39個(86.7%),受精卵数32個(82.1%)であった.胚移植は30例(すべて単一胚移植)で,13例(43.3%)でhCG陽性を認めた.自然周期採卵は,患者において身体的および精神的にも負担を軽減することができるため妊娠が伴えば非常に優れた方法であると思われる.また自然周期で採卵できる卵子は,患者自身で選択した卵子であるため良好卵の可能性が高く単一胚でも妊娠率は高いと考えられる.ただし,出会えていない卵と精子を出会わすという体外受精の本質に基づいた自然周期採卵であるが,実際に実施するには排卵時刻の予測ができるなど必要な条件は多く容易ではないと思われる.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 44(3) 329-329, 2007


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