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第115回学術集会(平成20年6月15日(日))

【一般演題】
奨励賞候補演題II
当院における子宮筋腫に対する集束超音波療法の治療成績


竹内 沢子, 森田 豊, 間瀬 徳光, 難波 直子, 岩見 菜々子, 疋田 裕美, 上田 万莉, 石田 友彦, 藤 孝一郎, 山本 幸彦, 丸茂 元三, 大橋 浩文
板橋中央総合病院産婦人科


 【目的】子宮筋腫に対する集束超音波療法(FUS)は,2004年10月,米国FDAにより子宮筋腫に対する有効な低侵襲治療として承認され,国内外で注目されつつある.今回我々は,これまでの当院における治療成績を検証したい.【方法】2004年12月より,180あまりの症例に十分なインフォームドコンセントのもとに治療を施行してきた.そのうち約2年以上追跡可能であった2006年6月までに治療を施行した90症例について,治療成績を検討した.【成績】治療した症例の年齢は42.8±5.1歳(平均±標準偏差,以下同様),筋腫核の直径は77.2±18.2mm,症状は過多月経,頻尿,腹部膨満感であった.照射時間は1症例あたり3時間37分±1時間8分,照射率は59.8±17.9%であった.治療後3カ月後の筋腫縮小率は75.8±16.8%,6ヶ月後で76.1±25.7%,12ヵ月後では66.6±13.5%であった.また,12カ月までの症状改善率は86.7%と,これまでの国内外の報告を上まわる成績であった.副作用としては治療直後の皮膚の発赤が4例であった.FUS施行後に,症状の再燃等により手術が必要となった症例は6例(6.6%)と他施設と比較して少なかった.【結論】本治療は,日帰り治療が可能で副作用の少ない治療法と考えられる.また,的確な適応症例の選択や当院で施行している筋腫変縁ぎりぎりまでを照射する方法により,縮小率や症状改善率の向上,低い再燃率を得ることができた.本治療は手術を回避し,閉経までの間,筋腫に伴う症状を緩和することを目的とした有効な治療手段の一つと考えられる.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 45(2) 129-129, 2008


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