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第117回学術集会(平成21年6月14日(日))

【一般演題】
妊娠2 妊娠高血圧症候群
初産婦および経産婦における骨盤位矯正としての膝胸位の意義


丸茂 元三, 森田 豊, 室本 仁, 間瀬 徳光, 難波 直子, 岩見 菜々子, 竹内 沢子, 疋田 裕美, 上田 万莉, 石田 友彦, 山本 幸彦, 大橋 浩文
板橋中央総合病院産婦人科


 我々はこれまで骨盤位矯正に対する膝胸位の有効性について報告しつつあり,それによれば,膝胸位の有効性は認められず,むしろ膝胸位をしない方が,骨盤位を矯正するのに有効であるという結果であった.今回,骨盤位矯正に対する膝胸位の有効性について初産婦と経産婦について詳細な検討を行なった.当院では骨盤位は全例帝王切開術を行なっており,膝胸位を指導していた期間と膝胸位を中止した期間の妊娠36週以降出生体重2000g以上の単胎骨盤位による帝王切開率を比較検討した.ただし,骨盤位以外の理由による予定帝王切開,子宮奇形,子宮筋腫合併を除いた.膝胸位は治療的効果のエビデンスは不明であるが,慣習的に指導している病院も多いため,倫理上の配慮も考慮し,膝胸位の中止は患者からインフォームドコンセントを得て行なった.膝胸位を指導していた2001年1月から2004年12月までの分娩は4477例,骨盤位帝王切開術は125例(2.79%)うち初産は89例(2.00%),経産36例(0.79%)であった.これに対して,膝胸位を中止した2005年1月から2008年6月までの分娩は4014例,骨盤位帝王切開術は83例(2.07%)うち初産は63例(1.57%),経産20例(0.50%)であった.初産も経産も膝胸位をしない方が骨盤位率は低下している傾向にあった.また満期単胎の骨盤位率は膝胸位の施行の有無にかかわらず初産が経産より2.7倍高かった.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 46(2) 161-161, 2009


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