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【症例報告】
急性腎不全をきたした術後巨大リンパ嚢胞の1例


中村 学, 久保田 和子, 斉藤 麻紀, 宮本 純孝, 西村 俊信, 富田 初男, 安藤 昭彦
さいたま赤十字病院産婦人科


 患者は60歳の女性.両側卵巣癌の診断で子宮全摘出術,両側附属器切除,骨盤リンパ節郭清,大網切除術を施行した.病理診断は漿液性乳頭状腺癌で,FIGO進行期分類はIIIc期,TNM分類はpT3cN1M0と診断した.術後にTC療法を開始した.術後33日目,腹部膨満の訴えがあり,上腹部まで及ぶ腹水を認めたため,緊急入院した.CT検査では大量の腹水貯留と両側腎盂腎杯の拡張を認め両側水腎症と診断した.血液検査ではBUN29 mg/dl, Cr1.4 mg/dlであった.入院3日目に淡黄色透明な腹水を2,000 ml除去し,細胞診では異型細胞が少し認められた.その後経日的に尿量が減少し,入院8日目にはBUN52 mg/dl, Cr5.0 mg/dlまで上昇した.緊急的に右腎瘻を造設した.その後腎からの尿流出は良好となりBUN, Crも正常化した.腹部膨満による症状が強いため,腎瘻造設4日後より腹水除去を再開した.腹水除去に合わせ,膀胱からの尿流出が認められ始め,下腹部に直径12 cm程の嚢胞性腫瘤を認めるようになった.リンパ嚢胞と診断し,腹膜外に切開ドレナージを施行し,ドレーンを留置した.ドレーン留置11日後,排出量の減少が認められないため,OK-432の嚢胞内注入を開始した.注入は1回10KEを週1回のペースで計6回施行した.ドレーンは留置48日後に抜去した.その後リンパ嚢胞の増大は認めず,入院78日目に退院した.

Key words:Lymphocyst, Renal failure, OK-432

日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 47(1) 47-52, 2010


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