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【症例報告】
癌肉腫として再発した卵巣癌・子宮体癌の重複癌の1例


松永 竜也*1), 平岩 由紀子*1), 小平 博*1), 今井 一夫*2)
*1横須賀市立市民病院産婦人科, *2今井ウィメンズクリニック


 癌肉腫は悪性所見を持つ上皮性成分と間質成分が混在し,腫瘍活動性が高く,一般的に予後は不良である.以前は間質系腫瘍に分類されることが多かったが,最近は子宮体癌特に類内膜腺癌との関連が指摘されている.原発腫瘍として婦人科領域では子宮や卵巣などより発生する可能性があるが,婦人科悪性腫瘍の再発としての報告は少ない.症例は55歳,卵巣悪性腫瘍の疑いにて初回手術を行い,子宮体癌IIIc期及び卵巣癌Ic(b)期の重複癌と診断された.組織型は共に類内膜腺癌であり,化学療法施行後臨床的CRを得た.しかし,6か月後骨盤内に再発腫瘍を認め,化学療法を4クール行った後に摘出し,さらに化学療法を行っていたところ,傍大動脈領域に急激に増大する腫瘍を認めた.治療の効果が乏しく,癌死となったが,死因の究明と傍大動脈領域の腫瘍の性状を調べる目的で御家族に承諾を得たのち,剖検を行った.病理結果は原疾患とは異なる癌肉腫であり,当初同時性3重複癌も考えたが,病理学的及び文献的見地より再発腫瘍として発生した癌肉腫と診断した.

Key words:carcinosarcoma, endometrioid adenocarcinoma, endometrial carcinoma of uterus, recurrence

日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 47(1) 53-58, 2010


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