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<< 学会誌へ戻る 【背景】近年，癒着胎盤における子宮摘出術時の出血軽減のための試みとして，総腸骨動脈occlusion balloon catheterの使用報告が多くなされている．今回我々は，術中出血の多いと予測される前置胎盤症例に対し，balloon occlusion catheterの使用による出血量軽減を試みたので，その効果について分析検討した．【対象】超音波診断において胎盤辺縁のecho free spaceやlacunar space，lacnae flow pattern，sponge like echoなどの所見から出血量が多くなると予測された前置胎盤症例を抽出した．そのうち，occlusion catheter導入前に扱った10例（対照群）及び，導入後に扱った6例（導入群）を対象とした．【方法】導入例においては，透視下に両側内腸骨動脈にballoon catheterを留置した後，手術室に移動し全身麻酔下に手術を施行した．児の娩出後にballoonを拡張し血管を閉塞．そのうえで胎盤剥離の可否を判定し，不可とみられた症例は速やかに子宮摘出を行った．対照群，導入群について，手術時間，術中出血量，術後の貧血の程度について比較した．【結果】調査した各パラメーターについて，その結果を若干の考察を交え報告する．【考察】分娩時の出血量の予測など症例の選択方法なども改善しつつ，検討を重ねていく必要があると思われた． 日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 47(2) 201-201, 2010 |
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