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第119回学術集会(平成22年6月13日(日))

【一般演題】
胎盤
・当院での胎盤検索症例と保存法


赤股 宜子, 有澤 正義, 内川 道子, 福岡 真弓, 山田 美貴, 河村 美玲, 大井 理恵, 小澤 克典, 砂倉 麻央, 湯原 均, 阿部 史朗, 宮澤 豊
都立大塚病院産婦人科


「Placenta as the witness」という言葉のごとく,胎盤病理検査は,妊娠,分娩を考える上で大変重要である.2007年1月から,2009年12月まで病理部と産婦人科で14回のカンファレンスを施行した.目的は,病理部から胎盤からわかる周産期異常を伝える事と,臨床医から周産期情報を伝える事である.臨床医の胎盤への関心が高まり,2007年は胎盤病理検索率が分娩数に対し19%であったが,2008年は22%,2009年は35%と上昇した.この背景には2007年には胎盤病理検査の提出理由が,早産もしくは主治医の判断であったのが,2008年には5項目に増え,2009年には早産,過期産に加え,母体異常,胎児異常,胎盤異常の21項目を追加したことがある.ただし,分娩後に異常がみつかった例,分娩後に児の状態が急変した例は胎盤検索がなされなかった.今回われわれは1週間胎盤を冷蔵庫に保管することで,臨床的に重要な症例を胎盤病理検査からもれないようにするシステムを考えた.しかし胎盤を一週間保存することによりどのような変化がおこるかということはほとんど知られていない.【材料】15例の24週から40週の胎盤.分娩後1日から7日まで冷蔵庫で保管された胎盤で1日ごとにホルマリン固定された.これらの経日的変化を検討した.【結果】膜,絨毛間質,絨毛血管のHE染色で検討した.膜,絨毛間質に変化はなかった.絨毛血管内皮細胞の水腫様変化が認められたが,血管の閉塞や再開通,血管炎などは見られなかった.【考察】胎盤病理検索システムを確立し臨床に役立てることが重要であると考えたので報告する.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 47(2) 250-250, 2010


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