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第120回学術集会(平成22年11月28日(日))

【一般演題】
子宮体がん
子宮内膜異型増殖症の術前診断しか得られなかった高用量MPA療法を施行した子宮体癌リンパ節転移の一例


可世木 華子, 大塚 伊佐夫, 羽成 恭子, 田中 亜由子, 高矢 寿光, 高木 清考, 伊豆田 千夏, 松浦 拓人, 江夏 宜嫺, 古澤 嘉明, 亀田 省吾, 清水 幸子
亀田総合病院産婦人科


保存療法を希望する子宮内膜異型増殖症,筋層浸潤のない高分化類内膜腺癌に対して,黄体ホルモン療法が行われることがある.黄体ホルモン療法は子宮内膜異型増殖症や高分化類内膜腺癌に対して良好な奏功率を示すとされており,ホルモン療法に反応しない症例に対しては手術療法を行うべきと考えられる.われわれは子宮内膜異型増殖症の術前診断で高用量酢酸メドロキシプロゲステロン(MPA)療法を施行するも,病変が消失しなかったため手術を施行したところ,骨盤リンパ節転移をともなう子宮体癌(中分化類内膜腺癌)と診断された例を経験したので報告する.症例は,43歳,3経妊2経産.2年ほど前からの不正性器出血を主訴に受診し,子宮内膜全面そうはで異型増殖症と診断された.骨盤MRではあきらかな筋層浸潤や子宮外病変をうたがわせる所見はみられなかった.子宮温存を強く希望したため,MPA 400mgの連日投与を施行したが,病変は消失せず性器出血も持続したため20週間の投与後手術の方針となり,腹式単純子宮全摘術および両側付属器摘出術を施行した.摘出子宮には2分の1以内の筋層浸潤があり,脈管侵襲のある核異型の強い中分化腺癌を認めた.PET-CTでは転移を疑わせる所見はなかったが,リンパ節転移の可能性があるため骨盤リンパ節郭清術を追加したところ,左右の骨盤リンパ節に転移を認めた.術後paclitaxel/carboplatinによる化学療法を施行中である.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 47(3) 347-347, 2010


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