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第120回学術集会(平成22年11月28日(日))

【一般演題】
異所性妊娠
卵管間質部妊娠の2症例


松澤 文乃, 吉岡 範人, 田村 みどり, 上里 忠英, 村山 季美枝, 矢作 奈美子, 大原 樹, 近藤 春裕, 戸澤 晃子, 鈴木 直, 木口 一成, 石塚 文平
聖マリアンナ医科大学産婦人科


【緒言】子宮外妊娠は妊娠1000あたり16症例程度発生する.中でも卵管間質部妊娠の発生頻度は全卵管妊娠の2〜4%でその母体死亡率は2〜2.5%と報告されている.今回我々は病巣が大きく開腹歴がある為腹腔鏡下手術から開腹手術に移行した1例と,卵管切除後の同側卵管間質部妊娠に腹腔鏡下手術を施行した1例を経験したので報告する.【症例1】33歳,3経妊0経産 既往歴:卵管妊娠にて腹腔鏡下切除術施行 現病歴:近医にて妊婦健診を受けており,妊娠5週4日,子宮内に胎嚢が認められないため当院へ紹介された.来院時血中hCGが284 IU/Lであったため外来経過観察を行った.妊娠6週5日血中hCGが3255 IU/Lであったが,超音波にて子宮内に胎嚢を認めず,卵管間質部に胎嚢が認められ,さらにMRIでも同様の所見が確認されたことから,腹腔鏡下の卵管間質部切除術及びMTXの局所注射を施行した.【症例2】41歳,1経妊1経産 既往歴:筋腫核出術施行,帝王切開施行 現病歴:近医にて妊婦健診施行中であったが,妊娠6週1日,子宮内に胎嚢が認められず,子宮外妊娠の疑いにて当院へ紹介となった.来院時血中hCGが32871 IU/Lと高値であり,超音波にて子宮内に胎嚢が認められず,30mm大の胎嚢が卵管間質部に認められたため,腹腔鏡にて腹腔内の観察を行った.腹腔鏡下では腫大部が40mmを超えており,開腹歴も2回あったことから,開腹にて卵管間質部切除術とMTXの局所注射を施行した.【結語】卵管間質部妊娠における治療は,症例により開腹術と腹腔鏡下手術のうち適した術式を選択するための診断が重要であると考えられた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 47(3) 371-371, 2010


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