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第121回学術集会(平成23年6月12日(日))

【シンポジウム】
緊急避妊ピルの適正使用


北村 邦夫
(社)日本家族計画協会家族計画研究センター


 悲願であった緊急避妊法(emergency contraception:EC)のひとつである『ノルレボ?錠』(成分 レボノルゲストレル:LNG)が本年2月23日に正式に承認された.わが国では「医師の判断と責任」によって,ECとしてホルモン配合剤(ノルゲストレル+エチニルエストラジオール,レボノルゲストレル+エチニルエストラジオール)あるいは銅付加子宮内避妊具(Copper-bearing Intrauterine Device:Cu-IUD)が長年にわたって利用されてきたが,私たち産婦人科医にとっては,新しく登場する緊急避妊ピル(emergency contraceptive pill:ECP)の特徴について適確な情報を入手する必要がある. 添付文書には,「性交後72時間以内にLNGとして1.5mgを1回経口投与する」「本剤を投与する際には,できる限り速やかに服用するよう指導すること」とあるが,服用禁忌は「過敏症」「重篤な肝障害」「妊婦」と極限られており,使用し易い薬剤となっている. レイプ被害に遭われた女性,避妊できなかった・避妊に失敗した女性が望まない妊娠に苦悩することがないように,「知らないのは愚か,知らせないのは罪」とまで言われるECの周知をさらに図るとともに,ECを契機としてその後は低用量経口避妊薬(oral contraceptives:OC)など女性が主体的に取り組むことのできる確実な避妊法へと行動変容を促していくことが,私たち産婦人科医の責務である. 本シンポジウムでは,日本産科婦人科学会編「緊急避妊法の適正使用に関する指針」のうち,発売されたばかりのLNG法(『ノルレボ?錠』)の適正使用についてお話させていただきたい. <プロフィール> 群馬県出身.自治医科大学を一期生として卒業後,群馬県庁に在籍するかたわら,群馬大学医学部産科婦人科教室で臨床を学ぶ.1988年(昭和63年)から(社)日本家族計画協会クリニック所長.現在日本家族計画協会家族計画研究センター所長.著書には「ピル」(集英社新書),「思春期婦人科外来」(文光堂),「専門医が伝える 40代からの幸せセックス」(中央公論社)など多数.2008年2月26日にはヘルシー・ソサエティ賞を受賞.同年11月5,6,7 日には第49 回日本母性衛生学会学術集会会長を務めた.


関東連合産科婦人科学会誌, 48(2) 162-162, 2011


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