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第122回学術集会(平成23年10月30日(日))

【一般演題】
当科における過去15年間の不妊症に対する子宮鏡下手術の効果についての検討


宮下 真理子, 古村 絢子, 寺田 光二郎, 長坂 貴顕, 中村 泰昭, 落合 尚美, 中川 圭介, 矢部 慎一郎, 五十嵐 敏雄, 梁 善光
帝京大学ちば総合医療センター産婦人科


【目的】子宮内腔病変が不妊原因の一つと考えられる不妊症に対して,当科では子宮鏡下手術による病変摘出を積極的に行っている.ただし,他の不妊原因もあると考えられる場合は術後にそれぞれの症例に適した不妊治療を追加しているが,他の不妊原因がないと考えられる場合の術後の不妊治療に関して一定の見解は得られておらず,当科においても明確な基準は設けていない.そこで当科における過去15年間の子宮鏡下手術症例をその後の経過について妊娠予後を含めて検討した.【方法】当科で1995年から2011年3月までの過去15年間に行った子宮鏡下手術症例の予後を後方視的に検討した.【結果】当科において過去15年間に行った子宮鏡下手術の総数は150例であった.病変は粘膜下筋腫や内膜ポリープであった.そのうち50例は不妊を主訴とし,不妊精査において子宮内腔病変を認めた.術後の経過として15例(30%)に妊娠を認め,そのうち5例(10%)は自然妊娠,9例は術後1年以内の妊娠であった.10例は人工授精や体外受精などの不妊治療を要し,術後1年以上経過して妊娠した症例はすべて人工授精や体外受精が必要であった.年齢別妊娠率を検討すると40歳を過ぎた場合に顕著に低下を認めた.【結論】子宮内腔病変の除去は不妊症に対する有効な治療法の一つと考えられる.しかし,術後1年以上経過しても不妊である場合や40歳代症例は自然妊娠が難しいと考えられ,躊躇せず早期に人工授精や体外受精など不妊治療へのステップアップが必要であると考えられた.


関東連合産科婦人科学会誌, 48(3) 360-360, 2011


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