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第124回学術集会(平成24年10月28日(日))

【一般演題】
当院の耐糖能異常の血糖管理と周産期予後の関係


國見 聡子, 斉藤 知美, 青井 裕美, 氏平 由紀, 依藤 崇志, 山本 祐華, 牧野 真太郎, 杉村 基, 竹田 省
順天堂大学産婦人科


【目的】近年,妊婦の高齢化や生活環境の変化から糖尿病(DM)合併妊娠および妊娠糖尿病(GDM)が増加しており,その周産期管理は重要である.当院で経験したDM合併妊娠およびGDM症例の周産期帰結を後方視的に検討した.【対象・方法】対象は2009年1月から2012年4月に当院で経験したDM合併妊娠15例,GDM22例の合計37例を対象とした.妊娠高血圧症候群(PIH)および児体重1.5SD以上の症例(LFD)の有無を妊娠判明時のHbA1c,妊娠中の平均グリコアルブミン(GA)によりFisher直接検定で検討した.また妊娠判明時のHbA1c,妊娠中の平均GA,分娩直前の血糖値と出生体重および臍帯血動脈pHの相関性を検討した.【結果】妊娠判明時のHbA1c 6.1%未満の症例は18例で,PIH発症1例,LFD発症2例であった.HbA1c 6.1%以上の症例は13例で,PIH発症6例,LFD発症8例であった.PIH,LFDはFisher直接確率P値=0.012,0.0047,信頼区間11.472〜144.286,2.154〜85.859,オッズ比14.57,13.60であった.妊娠中平均GA18%未満の症例は20例で,PIH発症3例,LFD発症4例であった.GA18%以上の症例は11例で,PIH発症4例,LFD発症6例であった.PIHは有意差を認めず,LFDはFisher直接確率P値=0.042,信頼区間1.083〜26.943,オッズ比5.4であった.出生体重はGAと正の相関性を認め,臍帯血動脈pHはGA,分娩直前の血糖値と負の相関性を認めた.【結論】GAは妊娠中の血糖コントロール指標としてHbA1cと共に有用である可能性が示唆された.GAや分娩直前血糖値は児の低酸素状態を反映しており,分娩時の血糖コントロールが重要であると考えられた.


関東連合産科婦人科学会誌, 49(3) 395-395, 2012


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